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『恋愛相続人 ~花嫁は二度恋をする~』
今回は、無事にタイトルをつけられました!(笑)
……が、完全に自力だったというわけではありません。
『恋愛相続人』だけでは硬すぎる、ということで、
私が出した他のタイトル案のひとつを少し変えて、
担当様が副題としてくれたのです。
そのおかげで、
執筆中の仮タイトルだった『恋愛相続人』が
無事に正タイトルとして採用となりました。
なお、イメージの大元になった言葉というのも、
実は『海賊商人と真珠の婚約』のタイトル案でした。
担当様が考えてくれた
『姫と海賊の華麗なる商談』
というタイトルに合った話を考えてみよう、と思ったのが、
この話のそもそもの始まりだったのです。
とはいえ、それなりに姫であるものの、
海賊でもなく、華麗でもなく(「家令」とはなりましたが!)
商談でもない、というところに着地したのは、
まあいつものことです……。
とにかくプロットに時間を取られた話でした。
メモの日付を見ると、
プロット提出→最終プロット提出の時間と、
執筆開始→最終稿提出までの時間が、ほぼ同じです(汗)。
が、そこまで手間をかけても、
プロット段階ではイメージすらしていなかった
描写や行動や展開が出てきますし、
またそうでないと書いていて楽しくありません(笑)。
そうしたものの始まりは、
なんということもないささいな一文だったりするのですが、
それがあると、
その後どんどん物語を導いてくれます。
幸いなことに、
この話にもそういうことが起きてくれました。
エストリッドはヒロインだけあって、
さっそく第一章冒頭から、
婚礼衣装の袖を気にしはじめてくれました。
フェレルは第一章終わり、
オルドリクへむかう船の中でよろけてしまって
至近距離のエストリッドに本心をもらしたシーンからです。
当初は、もっとクールな忠告をイメージしていたのですが、
ああいう形になりました。
自ら動きはじめたエストリッドは結構行動派で、
慰問に行くと言い出すのはもちろん、
まして馬から飛び降りるシーンは
プロット時にはまるで頭にありませんでした。
慰問のシーンを書くとき、
なんとなく通常の鞍ではなくサイドサドルにしたのですが、
ドレス姿での騎乗にしたことで、
結果的にそのあとのシーンも生まれました。
またフェレルはかなり口の回るキャラで、
表立っての発言も、
エストリッドが回想する手紙での言葉も、
ほとんど自動記述みたいなものだったりします。
直接口では言えなくても文字だと書けてしまう、
ということは多々あると思いますが、
彼が手紙で自分の気持ちをぼかしたのは、
クラオスが肖像画等を送ることを承知せず、
仕方なく「送れない」という返事を
書いたときだけだと思います(笑)。
そしてキャスですが、
当初のプロットで彼の立ち位置にいたのは、
姐御肌の女船長で、
クラオスの恋人未満の存在だったのです。
担当様のご意見で、性別変更となりました。
が、そのわりには、
彼もぽんぽん勝手な台詞を言い出すキャラでした。
特に第三章でエストリッドへの、
商売相手を選ぶ決め手はなんだと思うかという問いかけと、
うまい食事といい女云々の答えは、
こいつはなにを言い出すんだ、と書きながら思ったくらい、
自然に出てきた台詞です。
一方で、イメージはありながらも消えた設定もあります。
あとがきに書いたとおり、
オルドリクという土地のイメージは、
大昔に雑誌コバルトに載せていただいた
短編『フィアナの魔法』が元になっています。
フェレルはそこに出てきた「羊の民」の王の一族の末裔で、
七葉模様の刺青があります。
短編に出てきた三葉模様でも四葉模様でもなく七葉模様で、
刺青の場所も左の腕ではないのは、
短編と今作のあいだにあった歴史ゆえです。
ですが、歴史がらみのストーリーがボツになったため、
「服に隠れていたフェレルの刺青をエストリッドが見る」
というシーンごと、
そっくり裏設定となりました。
ラストでも女領主と家令のままで、
問題なく結ばれるというわけにはいかない二人ですが、
パトリナも予言していますし、
このあと幸せになることでしょう。
今回の話の中心となるのは、
エストリッドとフェレルとクラオスの関係で、
しかもページ数には限りがある……ということで、
結果、またしても脇キャラが割を食いました(泣)。
第一章のみの出番となったノウル王レナルトと、
結局名前しか出せなかったウェル王アルグレンです。
二人の王の因縁は、
実は冒頭の王子と姫の結婚式から始まっていた、
という、これまた裏設定があります。
レナルトの非婚主義の極めて私的な理由や、
これまた私的なアルグレンの動機、
そして彼らをふりまわす(?)パトリナの奮闘など、
かなりはっきりイメージしていました。
いつかどこかで、
彼らの話も書いてみたいものです。
おつきあいいただいて、
どうもありがとうございました。
今回は、無事にタイトルをつけられました!(笑)
……が、完全に自力だったというわけではありません。
『恋愛相続人』だけでは硬すぎる、ということで、
私が出した他のタイトル案のひとつを少し変えて、
担当様が副題としてくれたのです。
そのおかげで、
執筆中の仮タイトルだった『恋愛相続人』が
無事に正タイトルとして採用となりました。
なお、イメージの大元になった言葉というのも、
実は『海賊商人と真珠の婚約』のタイトル案でした。
担当様が考えてくれた
『姫と海賊の華麗なる商談』
というタイトルに合った話を考えてみよう、と思ったのが、
この話のそもそもの始まりだったのです。
とはいえ、それなりに姫であるものの、
海賊でもなく、華麗でもなく(「家令」とはなりましたが!)
商談でもない、というところに着地したのは、
まあいつものことです……。
とにかくプロットに時間を取られた話でした。
メモの日付を見ると、
プロット提出→最終プロット提出の時間と、
執筆開始→最終稿提出までの時間が、ほぼ同じです(汗)。
が、そこまで手間をかけても、
プロット段階ではイメージすらしていなかった
描写や行動や展開が出てきますし、
またそうでないと書いていて楽しくありません(笑)。
そうしたものの始まりは、
なんということもないささいな一文だったりするのですが、
それがあると、
その後どんどん物語を導いてくれます。
幸いなことに、
この話にもそういうことが起きてくれました。
エストリッドはヒロインだけあって、
さっそく第一章冒頭から、
婚礼衣装の袖を気にしはじめてくれました。
フェレルは第一章終わり、
オルドリクへむかう船の中でよろけてしまって
至近距離のエストリッドに本心をもらしたシーンからです。
当初は、もっとクールな忠告をイメージしていたのですが、
ああいう形になりました。
自ら動きはじめたエストリッドは結構行動派で、
慰問に行くと言い出すのはもちろん、
まして馬から飛び降りるシーンは
プロット時にはまるで頭にありませんでした。
慰問のシーンを書くとき、
なんとなく通常の鞍ではなくサイドサドルにしたのですが、
ドレス姿での騎乗にしたことで、
結果的にそのあとのシーンも生まれました。
またフェレルはかなり口の回るキャラで、
表立っての発言も、
エストリッドが回想する手紙での言葉も、
ほとんど自動記述みたいなものだったりします。
直接口では言えなくても文字だと書けてしまう、
ということは多々あると思いますが、
彼が手紙で自分の気持ちをぼかしたのは、
クラオスが肖像画等を送ることを承知せず、
仕方なく「送れない」という返事を
書いたときだけだと思います(笑)。
そしてキャスですが、
当初のプロットで彼の立ち位置にいたのは、
姐御肌の女船長で、
クラオスの恋人未満の存在だったのです。
担当様のご意見で、性別変更となりました。
が、そのわりには、
彼もぽんぽん勝手な台詞を言い出すキャラでした。
特に第三章でエストリッドへの、
商売相手を選ぶ決め手はなんだと思うかという問いかけと、
うまい食事といい女云々の答えは、
こいつはなにを言い出すんだ、と書きながら思ったくらい、
自然に出てきた台詞です。
一方で、イメージはありながらも消えた設定もあります。
あとがきに書いたとおり、
オルドリクという土地のイメージは、
大昔に雑誌コバルトに載せていただいた
短編『フィアナの魔法』が元になっています。
フェレルはそこに出てきた「羊の民」の王の一族の末裔で、
七葉模様の刺青があります。
短編に出てきた三葉模様でも四葉模様でもなく七葉模様で、
刺青の場所も左の腕ではないのは、
短編と今作のあいだにあった歴史ゆえです。
ですが、歴史がらみのストーリーがボツになったため、
「服に隠れていたフェレルの刺青をエストリッドが見る」
というシーンごと、
そっくり裏設定となりました。
ラストでも女領主と家令のままで、
問題なく結ばれるというわけにはいかない二人ですが、
パトリナも予言していますし、
このあと幸せになることでしょう。
今回の話の中心となるのは、
エストリッドとフェレルとクラオスの関係で、
しかもページ数には限りがある……ということで、
結果、またしても脇キャラが割を食いました(泣)。
第一章のみの出番となったノウル王レナルトと、
結局名前しか出せなかったウェル王アルグレンです。
二人の王の因縁は、
実は冒頭の王子と姫の結婚式から始まっていた、
という、これまた裏設定があります。
レナルトの非婚主義の極めて私的な理由や、
これまた私的なアルグレンの動機、
そして彼らをふりまわす(?)パトリナの奮闘など、
かなりはっきりイメージしていました。
いつかどこかで、
彼らの話も書いてみたいものです。
おつきあいいただいて、
どうもありがとうございました。
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