×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『〈恋死に王〉と迷子の寵姫』
以前の記事でも書きましたが、
このお話のヒロインとヒーローの名前は
日本語をもじってつけました。
第4回ルルルカップのお題
「恋の落とし穴」から考えたお話なので、
ヒロインの名前「ミアナ」は、
「史実を『見』ていたら『穴』に落ちたキャラだから」
というしょうもない発想から来ています(汗)。
またヒーローの名前「サグェン」は、
「過去の人間と思わせて実は現代まで生きていた
『詐欺』みたいなキャラだから」
サギ→サグィ→サグェンと変化させました。
どちらもかなり適当な命名なのですが(笑)。
書いてみたらしっくり来たので、
そのまま採用になりました。
元の短編を長編にするにあたっては、
創作仲間さんにお題として出してもらった
「みんなを笑わせようとするヒロイン」として
ミアナを書き直しました。
その結果なぜか
「ヒーローに笑われるヒロイン」に
なってしまったわけですが……。
サグェンの笑い上戸もここからです。
長い年月を生きて、
人生に倦むという段階すら超えてしまったら、
小さなことも積極的に楽しもうとするのではないか、
と自分の中でスムーズにつながりました。
また担当様からも助言をたくさんいただきました。
例えば、冒頭の四方の王のシーン。
これは担当様のアドバイスがあったからこそ
書けたシーンです。
これで聖なる色を「赤」とする
ウールス王国のイメージが固まりました。
(このためサグェンたちの装身具に「赤い石」があります)
そしてこの過去のシーンから、
「ウールスの昔の言葉には『?』を使わない」という
自分の中のイメージもできました。
ですのでサグェンと大ニィエの台詞には、
「?」はないと思います。
……私がミスしていなければ、ですが(汗)。
また、サグェンが不老不死であるという描写を
ちょっとずつ入れてみました。
上のとおり「?」を使わない言葉を
老齢の大ニィエとサグェンだけが使っていること、
すべてが豪華な身なりなのに、
塔の上に飾り気のない古い弓を持っていたこと、
(冒頭の四王の時代の持ち物という裏設定です)
サグェンとたいして年の変わらないはずのニィエが
幼いころにサグェンに抱きあげられていること、
(子供と子供ではないので、それだけの体格差があります)
傷の手当ての経験がずっとないこと、
(手当てするだけでなく、手当てされる経験もありません)
などなど。
自己満足のささやかな手がかりではありますが、
もし読み取っていただけていたらうれしいです。
他にも、打ち合わせで新キャラ増加が決まりました。
このときのメモを見ると、
・史官の女(おねーさん!)
・侍女
・ライバルの巫女←→副官と対立
なんて書いてありますが、
書き上げてみると、まっっったく違いました(汗)。
副官ことサグェンの近臣コズアスは、
短編での「馬糞」台詞の名無しキャラを
ふくらませてふくらませてできあがりました。
元の毒舌キャラを受け継いでいますが、
サグェンとともに未来を生きる
子孫を残してゆく立場でもあるため、
妻との大恋愛設定が追加になりました。
憎まれ口をたたき合っていた幼なじみの婚約が決まり、
自分の感情を押し殺していたものの
サグェンに焚きつけられ、
馬を飛ばして幼なじみを取り戻してプロポーズ、
という感じでしょうか。
コズアスに対し上に立っていたサグェンですが、
物語の後半では逆に彼に押されます。
不変の者と変化してゆく者を
表現できていればいいのですが。
短編での単純な敵役ギネカは、
長編では、両親に複雑な感情を抱くと同時に執着する
ギルフィドとなりました。
(ギネカのイメージは、使者団侍衛に移っています)
限られた枚数では
どうしても出番が少なくなってしまい、
その分、少しでも印象的なシーンにできないかと、
あれこれ悩んだキャラでもあります。
そのギルフィドとからむことが多かった
過去のシュゼ一族カゼルは、
勝手に動き回ってくれるキャラでした。
ミアナの口癖が「ひゃあ」で、
カゼルが「うひゃあ」なのは、
ちょっとしたお遊びということで(笑)。
病弱で見かけも頼りなく子供っぽいながらも、
心は物語中一番タフなイメージでした。
ウールスに残ったあと、
最初から結ばれないことを悟りながらもニィエと恋に落ち、
なので意図的にウールスの巫女の記録を残さなかった、
という裏設定があったりします。
またミアナがウールス王国で字を書くシーンを入れたくて、
イカ墨インクについて調べたりしていたのですが、
カゼルがインクを渡すことで解決になりました。
大ニィエとニィエは、
メモの「おねーさん」「巫女」から出てきたキャラです。
大ニィエに関しては『古今著聞集』が頭にありました。
そうした人間の弱さを知っているがために、
万が一にも醜態をさらさないよう、
密かに恋していたサグェンに
自分の最期を見せないという選択をしたキャラです。
一方ニィエは若く、また直情的な性格なので、
先のことなど考えずに、
恋心で突っ走るキャラでした。
けれども、サグェンが他者との間に設けていた壁を、
ウールスの民であるニィエはついに超えられませんでした。
その壁を超えたミアナに負けたと感じたことから、
サグェンへの恋心が変化を遂げた成長キャラです。
ミアナが消えたあと、
雲の塔に引きこもったサグェンを説教したのは、
カゼルとの恋が終わり、
またひとつ成長した彼女だった、という
裏設定があります。
おつきあいいただきまして、
どうもありがとうございました<(_ _)>
以前の記事でも書きましたが、
このお話のヒロインとヒーローの名前は
日本語をもじってつけました。
第4回ルルルカップのお題
「恋の落とし穴」から考えたお話なので、
ヒロインの名前「ミアナ」は、
「史実を『見』ていたら『穴』に落ちたキャラだから」
というしょうもない発想から来ています(汗)。
またヒーローの名前「サグェン」は、
「過去の人間と思わせて実は現代まで生きていた
『詐欺』みたいなキャラだから」
サギ→サグィ→サグェンと変化させました。
どちらもかなり適当な命名なのですが(笑)。
書いてみたらしっくり来たので、
そのまま採用になりました。
元の短編を長編にするにあたっては、
創作仲間さんにお題として出してもらった
「みんなを笑わせようとするヒロイン」として
ミアナを書き直しました。
その結果なぜか
「ヒーローに笑われるヒロイン」に
なってしまったわけですが……。
サグェンの笑い上戸もここからです。
長い年月を生きて、
人生に倦むという段階すら超えてしまったら、
小さなことも積極的に楽しもうとするのではないか、
と自分の中でスムーズにつながりました。
また担当様からも助言をたくさんいただきました。
例えば、冒頭の四方の王のシーン。
これは担当様のアドバイスがあったからこそ
書けたシーンです。
これで聖なる色を「赤」とする
ウールス王国のイメージが固まりました。
(このためサグェンたちの装身具に「赤い石」があります)
そしてこの過去のシーンから、
「ウールスの昔の言葉には『?』を使わない」という
自分の中のイメージもできました。
ですのでサグェンと大ニィエの台詞には、
「?」はないと思います。
……私がミスしていなければ、ですが(汗)。
また、サグェンが不老不死であるという描写を
ちょっとずつ入れてみました。
上のとおり「?」を使わない言葉を
老齢の大ニィエとサグェンだけが使っていること、
すべてが豪華な身なりなのに、
塔の上に飾り気のない古い弓を持っていたこと、
(冒頭の四王の時代の持ち物という裏設定です)
サグェンとたいして年の変わらないはずのニィエが
幼いころにサグェンに抱きあげられていること、
(子供と子供ではないので、それだけの体格差があります)
傷の手当ての経験がずっとないこと、
(手当てするだけでなく、手当てされる経験もありません)
などなど。
自己満足のささやかな手がかりではありますが、
もし読み取っていただけていたらうれしいです。
他にも、打ち合わせで新キャラ増加が決まりました。
このときのメモを見ると、
・史官の女(おねーさん!)
・侍女
・ライバルの巫女←→副官と対立
なんて書いてありますが、
書き上げてみると、まっっったく違いました(汗)。
副官ことサグェンの近臣コズアスは、
短編での「馬糞」台詞の名無しキャラを
ふくらませてふくらませてできあがりました。
元の毒舌キャラを受け継いでいますが、
サグェンとともに未来を生きる
子孫を残してゆく立場でもあるため、
妻との大恋愛設定が追加になりました。
憎まれ口をたたき合っていた幼なじみの婚約が決まり、
自分の感情を押し殺していたものの
サグェンに焚きつけられ、
馬を飛ばして幼なじみを取り戻してプロポーズ、
という感じでしょうか。
コズアスに対し上に立っていたサグェンですが、
物語の後半では逆に彼に押されます。
不変の者と変化してゆく者を
表現できていればいいのですが。
短編での単純な敵役ギネカは、
長編では、両親に複雑な感情を抱くと同時に執着する
ギルフィドとなりました。
(ギネカのイメージは、使者団侍衛に移っています)
限られた枚数では
どうしても出番が少なくなってしまい、
その分、少しでも印象的なシーンにできないかと、
あれこれ悩んだキャラでもあります。
そのギルフィドとからむことが多かった
過去のシュゼ一族カゼルは、
勝手に動き回ってくれるキャラでした。
ミアナの口癖が「ひゃあ」で、
カゼルが「うひゃあ」なのは、
ちょっとしたお遊びということで(笑)。
病弱で見かけも頼りなく子供っぽいながらも、
心は物語中一番タフなイメージでした。
ウールスに残ったあと、
最初から結ばれないことを悟りながらもニィエと恋に落ち、
なので意図的にウールスの巫女の記録を残さなかった、
という裏設定があったりします。
またミアナがウールス王国で字を書くシーンを入れたくて、
イカ墨インクについて調べたりしていたのですが、
カゼルがインクを渡すことで解決になりました。
大ニィエとニィエは、
メモの「おねーさん」「巫女」から出てきたキャラです。
大ニィエに関しては『古今著聞集』が頭にありました。
そうした人間の弱さを知っているがために、
万が一にも醜態をさらさないよう、
密かに恋していたサグェンに
自分の最期を見せないという選択をしたキャラです。
一方ニィエは若く、また直情的な性格なので、
先のことなど考えずに、
恋心で突っ走るキャラでした。
けれども、サグェンが他者との間に設けていた壁を、
ウールスの民であるニィエはついに超えられませんでした。
その壁を超えたミアナに負けたと感じたことから、
サグェンへの恋心が変化を遂げた成長キャラです。
ミアナが消えたあと、
雲の塔に引きこもったサグェンを説教したのは、
カゼルとの恋が終わり、
またひとつ成長した彼女だった、という
裏設定があります。
おつきあいいただきまして、
どうもありがとうございました<(_ _)>
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック